近年、「シナリオの神様」と称される新藤兼人の監督デビュー作で、妻を病気で失うシナリオライターが主人公の半自伝映画である。映画の中に登場する監督が、新藤兼人の師匠である溝口健二がモデルだと分かるし、貧し
1915年10月17日、タイちゃんこと殿山泰司は、銀座の“おでんお多幸”の長男として生まれ、36年、俳優となった。36歳の時、タイちゃんは京都の喫茶店“フランソワ”のウェイトレス、キミエと出会い相